分譲マンションの耐用年数は?寿命と建て替えについて

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「分譲マンション」の耐用年数はどれくらいでしょうか?
寿命が来た分譲マンションは建て替えるの?

鉄筋コンクリートの構造上の耐用年数は60年と言われています。
現実には60年以上も経っても堅固で、生活に支障なく居住されているマンションもありますし、中には40年足らずで建て替えを余儀なくされたマンションもあります。

鉄筋コンクリートは、水+セメント+骨材(砂・じゃり)で作られるコンクリートの中に、鉄筋を入れて引っ張り強度を増したものです。
コンクリートの中性化や中の鉄筋が腐食しなければ、非常に強固な建材ですが、鉄筋を被覆するコンクリートの厚みが薄いと、鉄筋の腐食が進み強度が落ちて、60年どころか40年足らずで建て替えなどということも起ります。

また、建物は、躯体だけではなく、

  • 電気設備
  • 給俳水設備
  • 衛生設備
  • 冷暖房設備
  • 屋上防水
  • エレベーター 等

耐用年数が6~17年と短い諸設備がありますので、建物を長期的に維持していくためには、それぞれのマンションに応じた「長期修繕計画」を策定して、鉄部塗装・屋上防水・外壁塗装・給排水管の修理や更生工事などを計画を立て定期的に行っていくのが重要です。
怠りなくメンテナンスをやっていけば、60~80年を永く住むことも可能と思われます。

一方では、時代と共に、住まいのあり方や生活様式が変わっていきますので、半世紀を経過したら、建物は未だに堅固であっても、時代にそぐわないなどということも起りえますので、一つの区切りとして分譲マンションの対応年数は50年程度と考えておくのが良いのではと思います。

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