マンションでは、今まで一面識もなかった人達が、上下左右の隣人として共同生活を始める訳ですから、そこでは、共同生活をしていく上でのルールが必要になります。具体的には、「建物の区分所有等に関する法律」(以下 区分所有法)及び、各マンション毎に作られる「管理規約」及び「使用細則」で定めたルールに従って生活をしていくことになります。
マンションのルールを守らない人に対する対処方法
「管理規約」及び 「使用細則」では、ルールを守らない人に対しては、理事長が理事会の決議を経て、違反者に対して是正の勧告若しくは警告を行うことができる。と定めています。
又「区分所有法」では、建物の管理または使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為のある者に対しては、
- 違反行為の停止等の請
- 使用禁止の請求
- 区分所有権の競売の請求
- 占有者に対する引渡しの請求をする
ことができるようになっています。
しかし、その前に、お互いにギスギスせず、ちょっとした気配り、心配りが、トラブルの解決のもととなるのではないでしょうか。
和気あいあいと楽しいマンションライフを過ごしたいものです。
マンションでよくあるトラブルの事例
参考までに、マンションの共同生活を乱す行為としては、次のようなトラブルの事例が挙げられています。(重複回答)(出展:経済企画庁生活局調査)
- ゴミの出し方が悪い。 35%
- ェレべーターや階段などに落書きする人がいる。 30%
- ペットを無断で飼っている人がいる。 29%
- 廊下に出前の丼を出す人がいる。 28%
- 子供の足音がうるさい。 24%
- 専用駐車場に無断駐車する人がいる。 20%
- ピアノやステレオの音がうるさい。 14%
- ベランダに物置を作る人がいる。 12%
- ドアの開閉音がうるさい。 9%
- 上階の椅子などを動かす音がうるさい。 8%
- 夜中に帰宅する人の物音がうるさい。 7%
- 深夜のトイレ ・風呂の音がうるさい。 7%
事例の中では、音に関するトラブルが半数を占めているようです。