「分譲マンション」を買うと、(1)「建物の専有部分」と(2)「共用部分」=「マンションの敷地」や「建物共用部分」があり、
- 「建物の専有部分」の維持費や修繕費はそれぞれ個人の負担ですが、
- 「建物専有部分」に属さない「敷地」や「建物共用部分」の維持管理や修繕は、管理組合の総会の決議により「修繕積立金」を取り崩して、対応することになります。
では、先々の大規模な修繕に備えるためには、月々どれくらいの「修繕積立金」を積立てなければいけないでしょうか?
全国平均 1㎡当たり修繕積立金
株式会社マンション管理新聞社の調査データー(平成31年1月5日)によると、分譲マンション業者が販売開始時に設定する「管理費」と「修繕積立金」の1㎡当たり月額は次のようになっています。
「管理費」
- 九州 112円/㎡
- 全国平均 175円/㎡
- 関東 226円/㎡
- 関西 160円/㎡
「修繕積立金」
- 九州 77円/㎡
- 全国平均 96円/㎡
- 関東 109円/㎡
- 関西 94円/㎡
福岡市 1㎡当たり修繕積立金
福岡市の金額を上記のデーターから類推すると概算ですが、
「管理費」 = 150円/㎡
「修繕積立金」= 90円/㎡
といったところでしょうか。
平均的なファミリータイプを3LDK=70㎡と仮定して計算すると1戸当たりの「管理費」、「積立金」の金額はおよその金額で、
「管理費」 = 10,500円/戸
「修繕積立金」 = 6,300円/戸
となります。
但し、この金額は、1棟当たりの戸数や駐車場台数その他、それぞれのマンションの規模や特性により増減がありますが、ある「分譲マンション」を総戸数=50戸、全戸3LDK 70㎡ と想定して10年間で徴収する「修繕積立金」を計算すると次のようになります。
50戸(総戸数) × 6,300円(戸当り修繕積立金) × 12ヶ月 × 10年間 = 37,800,000円(10年間の修繕積立金)
この金額が、妥当かどうかは、個別にマンションごとの特性に応じて専門家による長期修繕計画を策定する必要があり、又「長期修繕計画」も5年~7年毎に定期的な見直しも必要です。